あなたが思っている以上に読者はあなたを冷静に値踏みしている

実は私、自動車を買い換えようと思っていまして。

何年かぶりでいろいろと候補になっているクルマの情報を
根掘り葉掘り調べています。

具体的に何をしているかというと、
まず買い換えたいクルマ候補を3台まで絞り込みます。

そして候補のクルマ3台について、

公式サイトやクルマの雑誌、
口コミサイトなどから情報を取ります。

まずは自分で出来る範囲での情報収集ですね。

この段階では
選択肢は広くとっています。

値段とかも気にせず、
スポーツタイプとかRVとか国産車とか外車とか
その辺もあまり気にせず
自由に欲しいクルマをピックアップしています。

とはいうものの、
実際の使用シーンは想定していますから
軽トラックとかポルシェとかが選択肢に入ることは
当然ながらありません。笑

私が想定している、新しいクルマの使用シーンは
日帰りから3泊くらいの幅での国内ドライブです。

高速走行あり、一般道のワインディングあり、
クルマそのものを楽しめる、そんなクルマですね。

そういう視点と自分の好みを併せて
数多くのクルマを観てみると
ある程度候補が絞り込まれてきます。

私はEVとかハイブリッドは好きではないので
内燃機関エンジンのクルマを選ぶことになりますが
この時点でかなり絞り込まれます。

次に値段ですね。

高級車がいくら欲しくても、
私にも予算というものがありますから
1000万円オーバーとか無理なんで・・・
(その半分でもムリかも。笑)

そうすると自ずと2〜3台に絞り込まれます。

で、ここからがクルマ選びの難しいところで、
ただ単に候補同士を比較して「これに決めた」
とはならないわけで。

これがエアコンや空気清浄機とかなら
性能と値段を比較して最もお得なモデルを選べば良いのですが
クルマとなるとそうも行きません。

事前の情報収集では分からない部分、
実際の見た目とか乗り心地、運転フィーリング、
そしてセールスマンの態度とかも
最終決定に大きく影響します。

ですから、ここから先は実際にカーディーラーに赴き
実車を前にセールスと話をし、試乗したりさせてもらって
最終的な決定を下すわけです。

最終的に私が買うことにした1台は
値段もけっこう高いしキャラも尖ったクルマです。

機能や価格を比較検討して決めたわけではありません。

クルマの購入というのはこういうところがあるんですよ。

価格でもなく、かといって機能や性能だけでもない。

ここは理屈じゃ説明しきれない部分ですが
車を持っている人なら何となくお分かりですよね、この感覚。

実車を観て試乗したら、その雰囲気が一気に気に入ってしまったとか
ディーラーのセールスがとても良い人で、
この人から買いたいと思ってしまったとか・・・

高い買い物なのに、
こういう理屈とは無関係な部分が決め手になることって
往々にしてあるんですよね。

さて本題に入りましょうか。笑

ブログで比較検討記事なんかを書く場合、
この「理屈じゃない」感覚ってとても大事です。

AとBを比較した場合、
価格的にも機能的にもAが優れているなら
Aを選ぶ人が普通ですし、多くの記事は
Aをお勧めしています。

でも実際の売れ行きを調べてみると
Bの方が明らかにたくさん売れている・・・

こういうこと、よくあるんですよ。

たとえばPC。

機能や性能、価格を考えた場合、
MACとWINDOWS PCなら
明らかにWINDOWS PCの方がお得。

でもMACを選ぶ人はたくさんいます。

その理由は機能や性能、価格とは別のところにある。

アップルが好きだからとか
MACの方が格好良いからとか
自分のライフスタイルにはMACがぴったりとか。

あるんですよ、そういう製品って。

そうした事情を知らずに単純に比較記事を書いて
おトクなのはAですよ、みたいな・・・

これをやってしまうと
記事内容の薄っぺらさが思い切りバレます。

だってPCを購入する際に
機能や価格でMACとWINDOWS PCを比較するなんて
しませんから。

そんな記事を書いた途端、
あなたは読者からの信用を失います。

機能や性能、価格を比較して購入検討するのは
同じWINDOWS PC同士でしょう。

絶対にその中にMACという選択肢は入りません。

あ、この記事を書いた人は素人だな、
とバレバレですから。笑

よく知らない製品に関する記事を書く際には
単純に比較した記事を書いただけでは不十分です。

読者が何を知りたいのか、
そこを事前にしっかりと調べた上で
知りたい情報が網羅されている記事を書くこと。

そのためにはあなたが書こうとしている製品の記事で
検索上位表示されている記事をしっかりと読み込むことです。

ライバルは読者に何を伝えようとしているのか。

それを真似しましょう、と言う話ではありませんよ。

そうではなく、読者のニーズがどこにあるのかを
ライバル記事から読み取るためです。

知りたいことが分かれば
それをしっかりと説明した記事が書けるでしょうし
さらにあなた独自の視点も加味できるかも知れません。

そこまでやってはじめて
読者にとって価値のある記事になる。

それを肝に銘じておくと良いですよ。

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追伸
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私がクルマを選ぶ際にさまざまな情報を収集しているとき、
あるブログの記事が目にとまりました。

その記事では同じ排気量で
エンジンパワーもそこそこ同じ、
ボディもハッチバックでコンパクト、
と言う部分で2車を比較していました。

そしてどちらを選んでも性能面では大差ない、と。

だから購入の際にこの2車を競合させることで
より大きな値引きが引き出せると。

この記事を読んで笑ってしまいました。

なぜなら、この記事で比較している2車は
絶対に比較されることがない2台だったから。

この2車のうちどちらかを検討している人なら
この2車で迷うなんて絶対に有り得ないんですよ。

だって価格が全然違うんですよ。

Aは500万円、Bは200万円。

この段階でAかBのどちらかを買おう
なんて悩むわけがないと分かります。

さらにAはイタリア車でかなりマニアック、
Bは国産車でちょっとスポーティなモデル。

Aはサーキットで走りたくなるようなクルマで
Bは街中をキビキビ走るのに向いているようなクルマ。

この2車、どうやって比較しろというのでしょう?

この記事を書いた人はきっと
クルマをお持ちじゃないんでしょう。

車を持っていたら
この2台が比較されることなんて無いって
分かるはずですから。

この人の記事はもう金輪際読みません。

あなたもこんな風に思われるような記事を
書かないように気をつけましょうね。

ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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