稼ぐことだけ考えろ?それマジで言ってる?

よくネットビジネス界の重鎮たちが
稼ぐことだけに集中しましょう、
なんてドヤ顔で言っています。

それを聴くたびに思うんですが
何をワケの分からんことを言っているのか
と笑ってしまいます。

なんというか・・・
まだまだ若造だな、と。

そして別の重鎮は
時間は何より大切なものだから
無駄に使うなんて考えられない、といいます。

そのくせ言っていることは
時間の有効活用法の指南だったりします。

若くしてそれなりの成功を収めた人ほど
世の中をろくに知りもせず
こういうことを平気で言ってのけるんです。

なんだかな、と思います。

世の中には稼ぐこと以外にも
本当に大切なことが山ほどありますよ。

それを実感するのは
残念ながら人生のかなり後半になってからです。

40代や50代ではそれを感じることはありません。

まだまだ自分の人生が
いつまでも続くと信じ込んでいるんです。

いや、頭では人生なんて80年かそこいらだと
理解はしているんでしょうが、
それがどういうことかを実感していない。

だから稼ぐこと以外は考えるな
なんて寝惚けたことを言ってしまうんですよ。

時間は何より大事だと言いながら
稼ぐための効率の良い時間の捻出法を教えるのも
なんだかな、と思ってしまいます。

結局は稼ぐことのために
いかに時間を捻出して毎日を過ごすか
それを指南しているに過ぎないんですよ。

そういう人たちは
時間の本当の大切さや人生のなんたるかなんて
理解できていないんでしょう。

でなきゃそんなことは言えっこありません。

人間いつどんな状況で命の灯火が消えるか
分からない・・・そのことを本当の意味で
理解できていないんです。

よし、これから半年間は死ぬ気で頑張って
ネットビジネスで10万円稼げるようになるぞ!

そのために使える時間はすべてつぎ込もう!

やりたいことも我慢するぞ、
半年後には10万円稼げるようになるんだから
やりたいことはそれからでも遅くない!

それ本当ですか?

半年経つ前に事故に遭って死んじゃうかもよ?

可能性としては小さいかもだけど
決してゼロじゃないんですよ。

私の大学時代の1年先輩は
風邪をこじらせて肺炎になり2週間で亡くなりました。
50歳の若さで、です。

また会社の同僚も体調を崩し
わずか1週間で多臓器不全の末、命を落としました。
彼も50代半ばでした。

二人とも命を落とす数週間前は
私たちと何ら変わらない健康な人だったんです。

二人とも残された家族がどれだけ悲しんだことか。

本人を含め誰ひとりとして
そんなに突然に命を落とすなんて
微塵にも考えていなかったでしょう。

でもそれは起きたんですよ。

こういうことって起きるんですよ。

自分がそう遠くない将来に命を落とすと分かっていたら
あなたはそれでも稼ぐことだけを考えて作業しますか?

よほどの愚者でもないかぎり
そんなことはしないでしょう。

残された時間を
自分のやりたいことのためだけに
精一杯使うことを考えるでしょう。

その「本当にやりたいこと」のリストに
「稼ぐことだけ考えて頑張る」という項目が
入っていますか?

私にはそんなくだたないことのために
限りある人生をムダに生きるという選択肢は
ありません。

また極端な例を出してきて・・・
なんて思っているかも知れませんが
決して他人事ではありませんからね。

自分の人生の残り時間がどのくらいか。

それを知っている人は誰もいません。

だからこそ、
やりたいことを取りこぼさないように
1分1秒を使う必要があるんですよ。

自分が死ぬまでにやりたいことを
リストアップしてみると良いです。

その中には今の経済力では出来ないことも
きっと数多く入っていることでしょう。

だからこそもっと稼ぎたいんですよね。

でも稼ぐことはあくまで目的ではなく手段です。

そこを勘違いしている人が
なんと多いことかとマジで驚くばかりです。

稼いでからでなければ出来ないこと以外にも
死ぬまでにやりたいことはたくさんあるでしょう?

それらは時間さえあれば出来ることのはずですよ。

なぜそれを後回しにしてまで
稼ぐことに集中しようとするのですか。

いつ死ぬか分からないのに
やれることを後回しにするって、バカなの?

会社の同僚と仕事帰りに居酒屋で飲むことだって
かけがえのない貴重な気付きを得られる
機会かも知れませんよ?

前々から見たいと思っていた映画を観ることだって
自分の人生に潤いを与える無二のチャンスかも。

家に帰って子供が寝るまでの時間、
子供と遊んで過ごすことだってそうです。

ただボーッと音楽を聴いて過ごす時間だって。

そういう時間を我慢してまで
どうして稼ぐことだけに集中しなければ
ならないのでしょう。

そこんところ、よーく考えてみてください。

若いからって、
時間が無尽蔵にあるなんて考えは幻想に過ぎませんよ。

 

追伸

私のように還暦を過ぎると
自分の人生の残り時間が嫌でも見えてくるものです。

そして若い頃には想像すらしなかった
「時間がない」という「現実」をリアルに感じるようになります。

そうなってみて分かるのは
自分はこれまで本当に無駄な時間を過ごしてきたな
ということ。

だから私は稼ぐことに
決して必死にはなりません。

ブログだって毎日なんて書かないし
このメルマガだって週に数本書けば良い方です。

だって私には他にもっと大事な時間の使い方が
山ほどあるから。

その中にはTVを観て笑って過ごす時間も含まれますし
ソファにふんぞり返ってお気に入りの雑誌を読む時間も含まれます。

もちろんスマホでゲームする時間もね。笑

若い人たちはこういう時間を無駄な時間だと思っていますが
決してそんなことはありませんよ。

逆です逆。

必死こいてやりたくもない作業を延々と繰り返す、
何のために?稼ぐために。

そんな時間の方がよっぽどムダでしょうに。笑

そのことが本当に分かるのは
マジで人生の時間が少なくなったシニアだけかも知れませんね。

今回の内容が理解できなければ
シニアの戯れ言だと思って忘れてください。笑

ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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