あの人は信用出来る、とか
どうせなら信頼出来る人と付き合え、とか。
信用とか信頼って普通に使われる言葉ですよね。
かくいう私もブログを始めたばかりの頃、
あるアドセンスブログを教える塾で
権威性はとても大事です、と教わりました。
権威性、すなわちその分野で高い評価を受け
かつ実績もあると言う状態を目指せ、と。
権威性を持てば読者から信用・信頼されるからって。
読者が困った時
検索エンジン経由で情報を探すわけですが
検索結果に出てきた数多くの情報の中から
いったい何を頼りに情報を得るのか。
そう考えた時に
どこの馬の骨とも分からない人が書いた記事よりも
それなりの権威ある人が書いた記事の方を信じる、と。
たとえばダイエットについて知りたいなら
医者や栄養学の専門家が書いたブログの方が信用出来るでしょ?
うん、そうだよね・・・
と、私もそれを鵜呑みにしていたんですが、
どうやらそうでもないことが分かってきました。
私もこれまで数々のダイエットを試してきました。
でもその中に
医者が勧める方法だったり栄養士の推す方法は
ひとつもありません。
じゃあどんなダイエットをやってきたか?
たとえば、
「私はこの方法で20キロの減量に成功しました」
みたいな触れ込みはググッと興味を引かれますね。
それ、どんな方法なんだろう・・・って。
で、私が実際に試してみようかなと
手を出したものはことごとくこの手の触れ込み。笑
そういう触れ込みって別に権威のある人が
言っているワケではないんですよ。
ほとんどが自分自身の体験から「痩せた」って言ってるヤツ。
つまり体験談ですよね。
さらに畳みかけるように
ダイエット前とダイエット後の写真なんかが公開されてて
うん確かにすごい痩せてるってよく分かる。
さらにその方法が簡単だったりすると
自分にも出来そうだし、マジで痩せられそうと思っちゃう。
お分かりでしょうか。
求めている人が信用するのは権威性なんかじゃなくて
実際の体験談だったりするわけですよ。
私も人間ドックに行く度に
医者や栄養士から「もっと痩せろ」と
口を酸っぱくして言われます。
そして栄養指導とかされて
低カロリーでバランスの良い食事と適度な運動を、
なんて言われます。
でもこれ、無理なんですよ。
いくら権威ある人に言われても
そこに具体性もなければ痩せる証拠もない。
あるのは「こうすれば痩せる」という理論だけ。
これを医者や栄養士が言っているわけですから
それなりに信用は出来るんですが
どうにも現実味が伴わないんですよ。
だって唐揚げは太るからダメ、食べるなら鶏のササミ。
なんて指導されても、ササミなんて食べたくないし
唐揚げはもうメチャクチャ食べたいし、なによりも
先生、あんたそれ実践してる?
それでどれだけ痩せたわけ?
理論的には正しくても机上の空論にしか聞こえない。
そこへいくと、どこかのスタイルの良いお姉ちゃんが
私はこの方法で半年で20キロも痩せることが出来ました
なんて言いながら半年前の太った写真を見せてる、
みたいな方がリアルに思えてしまうわけです。
このお姉ちゃん、医者でもなければ栄養士でもありません。
恐らくそうした権威とは無縁の人です。
でもこのお姉ちゃんは
医者や栄養士には絶対に真似の出来ない「体験」を
持っているんですよ。
私は半年で20キロ痩せた。
これ証拠の写真、ね、すごい痩せたでしょ?
あなたも試してみたら?
これ、凄い説得力を持っているんですよ。
実際私はこの手の宣伝文句に躍らされて
いくつものダイエット商品を購入してきました。
結果は・・・出ませんでしたけどね。笑
こうした経験は私にひとつのことを教えてくれました。
それは、
人が本当に信用するのは
権威を持った人の言うことではなく
自身の体験を持っている人の体験談だと。
そこに権威性とかは関係ないんですよ。
そしてこのことは
ダイエットだけでなくあらゆることに当てはまります。
当然ですがブログにもです。
ブログで稼ぐ系の教材や塾の宣伝文句を見たことあるでしょう。
そうです、あのやたらと文字数の膨大なヤツね。笑
どの宣伝にも「これでもか」と実践者の実績が
延々と書かれていますよね。
それを読むと
本当にこの教材で稼いでる人がたくさんいるんだ
ということが伝わってくるんですよ。
で、そういう人の境遇を知ることで
自分とよく似た境遇の人がしっかりと稼げていると
私にも出来そうだと思えてしまう。
あ、私と同じだ、
そんな境遇でも出来るんだ、
じゃ私にも出来るかも・・・
そうやっていくつの教材を購入しました?
で、結果は?
多くの教材の販売者は
このカラクリを知っているから
ああいう宣伝の仕方をするんです。
だってそうすればあなたみたいな人が買うことが
分かっているからですね。
ここで問題なのは
宣伝文句にどう書かれているか、というのは
売る側の都合だと言うことです。
こうやって実践者の体験をたくさん載せれば
みんな信じてどんどん買ってくれる。
その教材が本当に稼げるノウハウを提供しているかどうか、
それは全く関係ないと言うことに気付きましょう。
それって砕けた言い方をすれば以下のようになります。
この教材はあなたとよく似た境遇の人も結果を出していますよ、
体験談を読めば分かりますよね、
でもあなたも稼げるかは・・・(何も書いてない)
いいですか、宣伝のページをよ〜く読んでみてください。
実戦開始して3ヶ月で10万円稼げた、
引き続き実践し半年後には30万円稼げるようになった、
とは書いてありますが・・・
その人が1年後にどうなったか
さらには3年後にはどうなったか書いてありますか?
無いでしょ?
てことは、その人がそのノウハウで3年も5年も稼げるかは
いっさい分からないと言うことです。
もしかしたら瞬間最大風速が30万円だったとしても
その後はジリ貧かもしれないし、最悪ゼロかもしれない。
そこのところは明確に書かれていないため
本当のところは誰にも解らないわけです。
何を言いたいかというと、
書いてあることは全体の一部に過ぎないと言うこと。
それを読んで全部を知った気になると
痛い目を見ますよ、ということ。
だって良いことしか書かないでしょ、みんな。
ですからあなたが稼ぐ系の宣伝文句を読む際には
書いてあることを読むのではなく
書かれていないことが何なのか、を読み取ることです。
そして書かれていないことに関しては
購入前に販売者にメールで質問することです。
その上でちゃんと納得してから購入する。
これを是非、実践してみてください。
疑問を残したまま購入しない。
これを守って購入した教材は
あなたが100%納得して購入したわけですから
ちゃんと実践すれば必ず結果が出るはずです。
もしも結果が出ないのであれば
それは教材の問題ではなくあなたの問題です。
あなたの実践が足りないのか
理解力が足りないのか、もしくは
あなたに向いていないのか。
いずれにしても教材のせいにしなくてすむわけですから
それはそれで心穏やかでいられると思いますよ。
くれぐれも表面上の権威性や
良いことしか書かれていない体験談だけを
信じてはいけません。
本当に信用出来るのは
あなた自身の洞察力だけですから。
追伸
教材の宣伝文句を読んでみて
疑問に思うことを販売者にメールで質問したのに
まともな回答が来ない場合、その教材は絶対に買うべきではありません。
販売者の対応はそのまま教材のクォリティを反映している
と思って間違いないからです。
購入を検討している人からの質問に
満足に答えられないようなら、その教材も推して知るべしです。
逆に質問の回答が適切で丁寧なものなら
その教材は信じられると思って良いです。
要はそういうことです。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。