ネットビジネスに限ったことではありませんが
世の中には偽物と本物を見分けることが
出来ない人が少なからずいます。
目次
ネット詐欺に注意喚起した朝の情報番組
先日、朝の情報番組でネット詐欺について
放送されていました。
まあ、端的に言ってしまえば
アフィリエイトに欺されるな!
みたいな内容の特集でした。
番組ではアフィリエイトそのものが悪で
そんなものを信じちゃいけないとか
ほぼ全否定状態でした。
番組で紹介されていた事例は
1日20分スマホで作業するだけで
100万円以上の収入が得られるというもの。
そして個別コンサルでは
3ヶ月あれば想定報酬が得られることを
保証して高額の費用を請求したと。
この段階でもうダメダメでしょう。笑
だいたいスマホで1日20分って・・・
さらに想定報酬(ここでは月100万円)を
保証って・・・
そんなのあり得ないって気付くべきです。
どう考えても怪しいでしょう。
まずスマホで20分という部分。
スマホでしかも20分で何が出来るのでしょうか?
いいですか?
1日20分を3ヶ月続けた場合
作業時間は30時間です。
たったの30時間で100万円保証なんて
相当ヤバい仕事でも難しいレベルですよね。
しかも販売側はそれを「保証」している。
あり得ません。
こんなの間違いなく詐欺まがいです。
そしてこの教材やコンサルを購入した被害者が
返金を要求したら販売者に逆ギレされたと
番組でやってました。
だから悪質なアフィリエイトには
くれぐれも気をつけましょう、と。
本当にダメなのは誰だ?
これ、確かに販売者は悪質ですし
この販売者を許すことは出来ません。
こういう販売者のせいでアフィリエイト全体が
誤解されることにも腹が立ちます。
しかし被害者にも問題大アリでしょう。
だって、少し考えれば
これが詐欺まがいであることくらい
分かりそうなものですから。
何も考えず、あるいはろくに考えもせず
ラクして大金を稼げると思うこと自体
甘ったれているにもほどがあります。
普通の人なら、スマホで1日20分
それだけで100万円と聞いた段階で
これはないな、と思うはずですから。
今回の件はダメな人が3人います。
・詐欺まがいの教材で人を欺そうとした販売者
・よく考えもせず軽はずみに教材を購入した被害者
・一方的にアフィリエイトを悪者にしたメディア
三者が三者ともに何も考えてない。
販売者は自分が儲けることしか考えず
こんな詐欺まがいの商品を販売し
世間から顰蹙(ひんしゅく)を買う羽目になった。
販売者は一時的に儲けることが出来ても
結局は自分の首を絞めていることに
気付くべきなのに。馬鹿です。
一方、被害者は儲けたい一心で
よく考えもせず怪しい教材に手を出した。
それによって
結局は儲けることが出来ず
それどころか大切なお金をドブに捨てる羽目に。
そしてメディアは一方的に
アフィリエイトが悪いと決めつけた
興味本位の番組制作をした。
これが
銀行員がお客さんの貯金を騙し取った場合
銀行員の非を責めても銀行そのものを
責めることはしないでしょう。
それは銀行の仕組みをちゃんと理解しているから
銀行そのものが悪いんじゃなく
客の貯金を騙し取った銀行員が悪いと報道する。
だったらアフィリエイトに関しても
正しい知識を持った上で正確な報道を
すべきだったのに、それをしなかった。
おかげでメディアは自らの無知を世間にさらし
報道の信頼を落とす羽目になったわけです。
まあ多くの視聴者は、
「まあ怖い、アフィリエイトって・・・」
なんて、ここでもよく考えもせず
メディアの報道を
鵜呑みにしてしまうんでしょうけどね。笑
馬鹿ですみんな。
ちょっと考えればわかることなのに
それすらしようとせず
目の前に提示されたものを鵜呑みにする。
なぜ自分の頭を使って考えないのか
話が逸れてしまいましたが、
私が言いたかったのは情報商材の中にはこうした
怪しいものもたくさんあるということです。
今回紹介したような
わかりやすい詐欺まがいの偽物だけでなく
一見するとまともに見える教材もあります。
一番の問題は、よくよく見て調べないと
本物か偽物かが分かりにくいという点。
だから考えましょうと言っています。
スマホで20分、100万円を保証します!みたいに
考えなくても偽物だと分かる教材に欺されるのは論外ですが
まともそうなものに関しても
納得のいくまで調べることをお勧めします。
その教材の内容や価格は
教材の販売ページを何度も読めば
信じて良いものかどうか分かります。
少しでも違和感があるなら
ネットで口コミ情報が出回っていないか
調べてみるとか、出来ることはあるはずです。
徹底的に調べて
これなら信じても大丈夫そうだと思うまで
購入ボタンを押してはいけません。
色々と調べても確信が持てないときは
その教材の購入は見送る方が無難です。
そういう教材は結局のところ
確信が持てない「怪しい」部分があるわけですから。
人の言うことを鵜呑みにせず
自分の頭でしっかりと考えましょう。
そうすれば欺されることはありませんから。
編集後記
アフィリエイト全般を悪者扱いしていた番組で
ゲストコメンテーターが
こんなことを言っていました。
「そもそも前払いで購入を迫るようなものは
信用しない方がいいよ、自分で手にして
確認してからお金を払うようにしようよ」
それをさせないものは信用できない、と。
あまりの無知に笑ってしまいました。
情報商材を後払いで購入できるようにしたら
ノウハウを盗まれて代金を踏み倒す人が
続出することでしょう。
商品の性格上、前払いでの購入は絶対条件。
それが情報商材です。
だからしっかりと頭を使って
納得のいくまで調べてから買いましょうと
言っているんですけどね。
そのコメンテーターですが
情報商材がどういうものかも知らない、
知らないなら調べて発言するという誠意もない。
調べもせずこうしたバカ丸出しの発言を
得意満面で語ってしまう。
こんなコメンテーターを起用しているから
朝の情報番組は舐められるんです。
知らないなら
「よく知らないのでコメントは控えます」
と言えばいいのにそれすらしない。
ここぞとばかりに得意がって
べらべらと中身のないことを喋りまくる。
結局そういう薄っぺらい偽物たちによって
創られているのが朝の情報番組なんですね。
もちろん全ての情報番組がそうとは言いませんけど。
それである番組のことを思い出しました。
ご存じだと思いますが
夜の情報特番で「タモリステーション」
というのがありますよね。
今年の3月に放送された番組では
ヨーロッパの二国間で起きている出来事について
取り上げていました。
ここでタモリは
MCから数回振られても相づち程度をするだけで
ほとんど何も喋りませんでした。
自分の冠番組にもかかわらず、です。
番組を見た人の多くは
タモリがほぼ何も言わなかったことに
落胆したことでしょう。
しかし一部では
このタモリの態度を高く評価する声が
あったんです。
それは
「専門家でもない自分が語るべきではない」
というタモリの態度を絶賛するものでした。
でもよく考えてみてください。
これって普通のことだと思いませんか?
門外漢は口を閉ざすのは当たり前じゃないですか?
専門的なことは専門家に任せておけば良いんですよ。
タモリのこうした「普通のこと」すら
絶賛されてしまうのが今の日本のレベルと言うことです。
これは嘆くべきことだと思うのは私だけでしょうか。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。