先日、ちょっと面白い書き込みを見つけました。
人生が無駄になる習慣
1.とりあえずつけるテレビ
2.なんとなく開くSNS
3.ベッドでのゴロゴロタイム
4.口を開けば出てくる不満
5.ネット情報だけで商品購入
6.集まると他人の愚痴や噂話
7.自分の心よりも親の意見を優先
この7項目が
「人生が無駄になる習慣」として
挙げられていました。
あなたはこれを見てどう思いますか?
自己啓発系の書籍やブログなどでも
この手の内容ってよく見かけますよね。
こうしたものに対して
なるほど、参考になるなぁ・・・
と自分の学びにするのは自由です。
でも私はこの7項目のほとんどに
同意できません。
なんで?
凄く良いこと書いてあるのに
なんで同意できないの?
あまのじゃくなの?
はい、
あまのじゃく(天邪鬼)かと訊かれれば
私は自分が天邪鬼だと思います。
何故私がこの7項目に同意できないか。
順番に見ていきますね。
それぞれの項目に
言いたいことが山ほどあるので
数回に分けてお届けしますね。
ということで、今日は最初の項目について。
目次
とりあえずつけるテレビ
この人に言いたいことは
大切な自分の時間を
くだらないTVなんか見てないで
もっと有意義なことに使えよ!
ということなんだと思います。
はっきり言いますが、
大きなお世話です。
この人の言うとおり
ほとんどのTV番組はくだらない
それは事実だと思います。
近頃ではいろいろな人や組織に忖度して
真実までねじ曲げて放送されたりも
していますしね。
また、バラエティ番組は
どれを見ても内容は同じだし
お笑いの筈なのに笑えない。
たしかに、そんな番組を見ても
何の足しにもならない、時間の無駄。
という意見も分からなくはありません。
しかし私にはその主張、
ステレオタイプにしか聞こえません。
目的もなく観るTVなんて無駄。
本当にそうでしょうか?
何気なく観ていた番組の中に
自分にとってとんでもない気づきが
潜んでいるかもしれない・・・
そんな風に考えたことありませんか?
おそらく10回TVをつければ
9回は無駄な時間を過ごすことに
なるでしょう。
もしかしたら10回すべて無駄かも。
でも、もしかしたら
無駄で面白くもない忖度だらけの番組に
あなたにとってかけがえのないヒントが
潜んでいるかもしれない。
そのために、
無駄だと分かっていながら
TVをつける。
これ、あっていいと思うんですよ。
観た結果、
ああやっぱりくだらなかった、
時間を無駄にしたな・・・
と思うって、
ある意味とても大事なことです。
だってあなたには
くだらないものが何なのか
区別がつけられるということでしょう?
くだらないものと重要なもの。
その違いが分かると言うことは
本当に必要で重要なものには
正しく反応できるということです。
砂浜に無尽蔵にある砂粒の中に
もしかしたら金の粒が
混じっているかもしれない。
それを見つけることが出来るのは
砂粒を常に見続けている人だけです。
金の粒がどれほどの価値があるのか
それは分かりません。
なんとなく得したな
と思える程度かもしれないし、
あなたのこれからの人生を
大きく変えてしまうようなものかも。
大半は無価値なものの中に
とんでもない価値を持ったものが
潜んでいるかもしれないんですよ。
そしてそれを見つけることが出来るのは
無価値なものに触れている人だけなんです。
価値があることが誰にでも分かる、
そんなものは大した価値ではありません。
だってあなただけではなく
みんながそれに群がるわけですからね。
一見、価値あるものだと気付かない
そんなものの中にこそ
本当に価値あるものはあるんです。
だから、
とりあえずつけるテレビが
人生を無駄にするというのは
大きな嘘ですから。
尤もらしい言葉こそデタラメだ
という見本のような話ですよね。
自分の頭で考える
え、おまえの言っていることこそ
単なる詭弁に過ぎないって?
そう思う?
それ、正解です。
そうやってまずは他人の言うことには
疑いを持って接するのってとても大事です。
私の言っていることは
私自身は正しいと思って言っていますが
それを鵜呑みにするのは考えものです。
まずは自分の頭でしっかり考える。
それをしない限り
何をやっても他人に振り回される
だけですよ。
とりあえずつけるテレビ。
これは人生無駄にするだろうな・・・
と短絡的に考えず、疑うことです。
とても大事なことなので
しつこく言いますね。
他人の言うことはどんなことでも
そのまま鵜呑みにしてはいけません。
まずは自分の頭で考えること。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
編集後記
あなたも自己啓発本を
読んだことがあると思います。
自己啓発本って、どれをとっても
当たり前のことしか書いていません。
今回の「人生を無駄にする習慣」も
自己啓発本に似たようなことは
いくらでも書かれています。
自己啓発本を買って読む人は
本の中に自分にとってのヒントが
あることを期待していますよね。
だから自己啓発本って売れるんですよ。
でもここでよく考えてみてください。
自己啓発本がそんなに売れているのに
成功者って驚くほど少ないと思いませんか?
その理由って何だと思いますか?
答えは最後にお伝えしますね。
編集後記 2
私の友人に
コーチングの講師をしている人がいます。
彼は自ら自己啓発本も出版していて
最初に出した1冊が自己啓発本業界では
異例の大ヒットを飛ばしました。
自己啓発本は
数万部売れれば大ヒットと言われますが
彼の本はなんと40万部以上も売れたんです。
40万部といえば
売れっ子作家だってそう易々と
売ることは難しいレベルです。
それを自己啓発本という
小説なんかよりも遙かにニッチなジャンルで
達成したのは驚きです。
彼の本が何故そんなに売れたのか。
内容がすばらしかったから?
いえいえ。笑
どの自己啓発本にも書かれているような
当たり前のことしか書かれていません。
にもかかわらず大ヒット。
まあその辺の秘訣といいますか
それなりに理由はあるんでしょうが
それは置いておいて。
彼の自己啓発本を買った人が
40万人以上もいるのに
成功者はそのうち何人出たのか。
正確な数は知りませんが
1%もいないでしょう。
ヘタをすれば0.1%もいないかもしれない。
みんな自分にとっての
人生のヒントや成功の秘訣を求めて
自己啓発本を買うのに、です。
その答えはとてもシンプルです。
当たり前のことしか書いてないから。
というよりすでに知っていることしか
書いてないからですね。
「思いついたことは即実践しましょう」
なんて書かれていても
みんなそんなこと分かりきっているんですよ。
だから読み流してしまう。
そして実際に思いついたことは
すぐには実践されません。
で、自己啓発本を読み終えて
この本も大したこと書いてなかった、
とガッカリするんですよ。
そのくせ新しい自己啓発本を見つけると
この本こそ何かのヒントが
書かれているかもしれない・・・
と期待して買うわけです。
でもこれを何度か繰り返していると
そのうち多くの人は気付きます。
自己啓発本なんて何の役にも立たない、って。
でも、ほんの僅かな人は
それでも懲りずに自己啓発本を
買い続けます。
そして何冊目か何十冊目かに
自分にとってのとてつもないヒントを
見つけるんですよ。
いままで読んできた自己啓発本にも
書いてあったとこなんですが
その本で初めて気付くんです。
で、その人は大きく変化しはじめます。
お分かりでしょうか。
どんなに無駄に思えても
その中にとんでもないヒントがある。
それを知っている人は
無駄だと言われたことも続けるんです。
とりあえずつけるテレビにも
いつかそういうヒントに
気づけるかもしれない・・・
それを見つけた瞬間に
今まで無駄だと言われながらも
見続けたTVの意味が変わるんです。
ね、無駄なことなんかじゃないんですよ。
ということで、
とりあえずテレビでもつけようかな・・・